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野中です。
100分de名著の中から心に残った名作を備忘録も兼ねて。
人は誰でも幸せでありたいと願うものですが、自分の幸せ(For me)と、他者の幸せ(For you)には乖離があるものです。
for me 精神だと、誰にも縛られず自由に意思決定ができる反面、自己中心的になり社会(周囲)から反感を買ってしまうこともあり、
for you 精神だと、誰からも感謝され、愛される人物になる反面、自分の軸を失ってしまううことにもなりかねない。
自分の意思に反した行動をすると、苦しい。
ルソーの「エミール」は、 for me と for you の相反するものでも、両立できる生き方を示した教育論です。
家庭教師に扮するルソーがエミール君を幼少期からどう育てていくかという物語。
どんな教育論だったかというと、かなりアバウトに、そして端折っていますが
最初から答えを教えることはせず、好奇心を育てるためたくさんの経験をさせる。
答えを自ら導いていく楽しさを教え、経験をすることで自分の正しさが他者の正しさと一致しないことを知り思いやりを学ばせる
自分も大切にし、哀れみの感情を育むことで、公共性の高い人間へと成長していく
あらすじが気なる方は、こちらをご覧ください
名著55 ルソー「エミール」:100分 de 名著 (nhk.or.jp)
for me 精神も for you精神も 幼いうちからの教育が大事ということなんだろうか。
それにしても、ルソーの理想の教育論とはいえ、これが約250年以上前に書かれたものとはすごいとしか言いようがないです。
組織の理想、 自立・自律・自走 も自分と他者の両立したおもいやりがなければ、単なる暴走になってしまう。
そのようなマインドを作るには、とにかくたくさんの経験を積んでいくことなのだろうかとエミールを知り感じました。
エミールの中に、
人は何のために生まれてきたのですか?
人はよいことをするために生まれてきたのですよ
という言葉が印象的で、そんなことが堂々と言える人間になりたいと思いました🐰
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