2022/04/25

藪の中で立ち往生の休日

ご訪問ありがとうございます。

野中です。


昨日の日曜日、休憩のつもりで読んだ芥川龍之介の「藪の中」を読みだしたら、思考が止まらず、いつの間にか日付が変わってしまいました😓

簡単なあらすじは、

ある男が藪の中で死体で発見され、7人(内1人は、死んだ本人が霊媒師の口を借りている)がそれぞれ「あいつが犯人だ」とか、「私が殺した」だとか、死んだ本人は「自害した」と証言している話。7人の話をまとめると矛盾があり、誰かが嘘をついているようにも思えるけど、嘘をついているのではなく、現実を証言しているようにも感じる。

男は誰に殺されたのか(自害したのか)を、読者に想像させるのが、この本のおもしろさです。

1回10分程度の短編小説ですが、読み直すこと5回、考えること半日経過しましたけど、結局暴けず(苦笑)

それでもけじめをつけようと、私の中で犯人を決めました。私が犯人と仕立て上げた人間は、殺された男の妻という結論にいたりました。

理由は、同じ女性として理解不能な言動をしていたから。共感できなかったところですかね。これは異性の芥川さんが造り上げた女性像にしか見えなかったからかもしれません。時代背景が関係しているかもしれませんが。


それにしてもこの小説、大正時代に書かれた話ですが、

嘘をついているつもりはないけど、自分が見えた現実を、思い込みも交えながら証言しているって、今の時代もこういうことって結構あるんじゃないかー--、と突っ込みたくなりました。

真実は、ひとつ。現実は、人の数だけありけり。っていうことなのでしょうね。




今週の茨城いいもの発見コーナー




ひたち海浜公園の ネモフィラ

写真はお借りいたしました。

藪の中にいた休日でしたので、開放された空間ですっきりした週を迎えようっと😘

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